海事代理士業界の現状と平均年収

海事代理士業界の実情と未来像

海事代理士管轄 国土交通省

仕事はほとんどない

 

海事代理士という仕事が世間にあるということを
初めて知ったという人もおいのではないだろうか?

 

このマイナーな仕事、海事代理士のメインとなる仕事は
”船の登記”だが、この船舶登記は
司法書士も行っている。

 

世間一般では登記と言えば司法書士の仕事
というイメージがあり、実際に船舶の登記
も70%は司法書士が行っている。

 

残りの30%について海事代理士が行っているにすぎないのが現状のようだ。

 

 

政府の統計によると、平成9年に7000件程度あった
船舶登記(所有権保存・移転 抵当設定等の総数)は
平成18年には4200件程度と半減しており、
そもそも海事代理士の扱う市場のパイが減少しており、
司法書士にほとんどの市場を取られている現状では仕事がないのも頷ける。

 

 

どのような人たちが取得するのか?

 

 

このように基本的に仕事がない海事代理士だが
資格取得をめざす人が居なくなるようなことはない。

 

 

その理由は、現役の司法書士や行政書士・社会保険労務士などが
海事代理士の業務範囲の仕事を受任したときに
必要に駆られて取るといった構図から浮かび上がってくる。

 

 

現役の司法書士や行政書士・社会保険労務士なども
海事代理士の業務範囲の
船舶登記(司法書士)船舶登録(行政書士)船員就業規則(社労士)
を業務として代書・代理することができる、
と言っても海の法律に詳しいくはないことがほとんどだ。

 

 

そこで、このような仕事を受任するようなことが多くなってしまった
現役の先生方は手っ取り早く知識を入れるために
海事代理士の資格を取得するといった構図になっている。

 

まず仕事ありきで資格取得に乗り出すわけだ。

 

 

サブ資格として重宝することはある

 

このように、いきなり海事代理士を取得する
といったことはあまりお勧めできない。

 

 

司法書士や行政書士・社会保険労務士などとして仕事をしていく中で、
必要となってきた場合取得を考えれば十分である。

 

しかし、海事代理士も立派な法律系資格であることは事実であり、
独占業務もあるにはある。

 

この特性を十分に生かしたビジネスモデルを
構築することができるのであれば、海事代理士一本で喰っていくことも可能であろう。


海事代理士の平均年収

 

 

残念ながら情報が少なすぎて
正確な数字をはじき出すことはできない。

 

 

しかしながら、当方の知り合いにも
海事代理士は少数だがいるので
その方々から聴取した結果から予測するに

 

海事代理士の平均年収はおよそ
100万未満ではないかと推察される。

 

 

造船業が盛んな地域などでは
年収1000万を軽く超えていくような人もいるようだが、
氷山の一角の話であろう。

 

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